クラシック音楽あれこれ

クラシック音楽のことをメインに語ります。

フルトヴェングラーという天才

「夫にとって、ベートーヴェンは神そのものでした」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886〜1954)について、未亡人のエリザベトは度々そう語っていたという。 "(生涯得意にしていた)ベートーヴェンですら神様扱いしていたのだから、ブラームスなど人そのも…

哀しみの向こう側

「ブラームスの(交響曲)第4番は名曲だよ」 専門学校時代の恩師のこの言葉がなかったら、私がブラームスに深入りするきっかけは遅くなったかもしれないしあるいは永久に来なかったかもしれない。 なにしろ当時の私といえば、宇野功芳の唱えるクラシック音楽観…

「運命」はかくの如く扉を叩く

ベートーヴェン交響曲第5番。俗に「運命」ともいう。ただしこの副題は、我が国日本だけのことらしい。 明治時代にこの交響曲が入る際、ベートーヴェンがこの曲を書いた経緯を弟子に尋ねられたところ、 「運命はかくの如く扉を叩く」 答えたエピソードがある…

昭和をなめんなよ

ウチの作業所は62歳から高校を卒業して入った18歳と年齢が幅広い。元々A型事業所自体、障害を抱えて一般企業では勤められない人たちが職業訓練みたいな形で働く場所なのだ。 私がそもそもこの事業所に入所したのも、正直一般の会社に入るのはまだリスクが高…

そりゃないぜ、宇野さん!

私がクラシック音楽に耽溺したきっかけは、ショルティ/ロンドン交響楽団によるベートーヴェン。交響曲第5番「運命」を聴いたのが始まりだ。 詳細はまた別の機会に述べるが、涙を流すほど感動したことが今日までクラシックを聴き続ける種となり核となった。 …

暗闇に響け、ブルックナー

私の数少ない趣味に音楽鑑賞がある。今でこそJ-POPなども聴いているが、20歳から20代半ばまではクラシックそれも交響曲一辺倒だった。 特にベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーは繰り返し繰り返し聴いていた。 ブルックナーは最初なかなか理解できなか…

馬鹿にしてやがる

私は現在、地元でA型事業所にて働いている。どんな作業をしているかは追々述べるとして。11月で丸1年となり、2年目に突入している。 今でこそ、ここで定年まで働くのもありかなと考えてはいる。 しかし、8月一杯で親しくさせていただいた年配の女性利用者さ…